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 ◇「毎日はシャボン玉」 銀色夏生 (角川文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 今日もなにもする気がしなくて、だらんとソファに横になっていた。

 力を抜いたまま首を左に向けると、窓からは灰色の空が見える。

 遠近感のない紙のような空。

 この空の下、人々のドラマは、今日もいくつも生まれては飛ぶ。

 飛んで流れて、フト消えて、また次のが飛んでくる。

 ここにじっとしていても、二つや三つは飛ぶのが見える。

 シャボン玉は、虹色に光って、くるくると回っている。

+-+- 感想 -+-+

 せかせかと忙しい日常。

 何かに追われるようにして、一日が過ぎていく。

 気が付くと、何も考えず、感じずに生きているような気がする。

 

 そんな時、ふと銀色夏生のつれづれノートが読みたくなる。

 基本的にはただの日記だけれど、彼女らしい色がそこにはある。

 ストレスなく生きているんだなぁと感心させられた。

 

 のんびりと過ごすのもいいじゃないか。

 美味しいものを食べ、やりたい時にやり、やりたくない時にはだらだらする。

 すごく羨ましい!!

 

 ほわほわした日常を過ごす彼女としばらく同棲するのも悪くはなく。

 これを読み終えるとき、いつも気分は上々になる。

 

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