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 ◇「十角館の殺人」 綾辻行人 (講談社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。

 島に建つ奇妙な建物『十角館』で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。

 生き残るのは誰か?

 犯人は誰なのか?

 

 鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせたデビュー作。

+-+- 感想 -+-+

 本格ミステリだ。

 そう思える。

 社会派ミステリとかそういうものではなく、純粋に作者と読者の知恵比べがそこにはあるような気がした。

 それと同時になかなか動機などの点もリアリティがあって、しっかり設定されているという感じがする。次々に展開される殺人に、息もつかせてもれなかったような気がする。まぁ、実際、そうなら死んでいたけど(笑)

 

 孤島の館もので、しかも記述トリックまでしっかりと組み込まれている。

 読み手は常に犯人探しに東奔西走させられ、気が付けば、たぶん作者の意図した通りに考えさせられていただろう。

 

 ミステリの特徴でもある大どんでん返しでは、ついなるほどと膝を叩きたくなった。

 僕自身はそれほど本格ミステリというものが得意ではないけど、これぐらいのなら充分楽しんで読めるので、これからも読んでいきたいなと思った。

 

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