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 ◇「虹色の財宝」 小林めぐみ (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 ヴィヴィアンから発せられた閃光で気を失っていたウィルは、目覚めて見ると黒い顔の山羊に囲まれていた……。

 「ここ、どこお?」

 ウィルはぼんやりと周りを見回すが、そこは見た事もない場所だった!

 ゼフィッツイに帰らなければ!!ウィルは真夏の炎天下、あてもなく歩く。

 

 一方、マギーとバズはゼフィッツイで、行方不明のウィルを捜していた。そんな彼女たちに、怪しげな二人の男女が近づいてきた。マギーたちに危険が迫る――。

 

 ウィルたちが再び会える日は、まだまだ遠い!?

+-+- 感想 -+-+

 やはり今回の事件は生半可な規模のものじゃない。

 そう確信させられる。教会関係者、王族関係者などなどが入り乱れて、事件の真相はまだまだ闇の中だ。そして――トリック・ゴーダ。彼がどのように関係しているのかがなかなか見えにくい。

 

 ウィルがなぜ突然、異国へと飛ばされてしまったのか。

 そしてそこでなぜあの「奇蹟ハンター」と再会しなければならなかったのか。

 ルミニタと首飾りの関係とヴィヴィアンの関係は?

 

 ウィルと完全に別行動をすることで、マギーとバズにも精神的変化が見られる。

 やはり彼女たちは一度ウィルと別行動することで、彼らはウィル依存症から脱却する必要性があるからだろう。特にバズの変化が著しいのには驚いた。

 「必殺 お捜し人」シリーズ最終巻へ突入する前も、事態はまだまだ謎に満ちている。

 

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