◇「パラサイト･イヴ」 瀬名秀明 （角川ホラー文庫）  ◇

+-+- あらすじ -+-+

　“Eve1”。

　若き生化学者の永島利明にとって、それは非業の死を遂げた愛する妻･聖美の肝細胞にほかならなかった。だが、彼は想像もしなかった。その正体が《人間》という種そのものを覆す未曾有の存在である事を――。第二回日本ホラー小説大賞受賞作

+-+- 感想 -+-+

　「生物って得意じゃないから」という理由で、今までパスしてきたけど、ひょんな事で、読む機会をもてた。

　おそるおそるこの本のページを開くと、あら不思議。わかりやすくミトコンドリアを説明し、ぐいぐいと引っ張られる筆力には脱帽。いままで、僕と同じような理由でこの本をパスしてきた人は勇気を出して読んで欲しい一冊。きっとわかり易い説明にビックリして、そして最後にほろりとしてしまうと思う。

　ただ、ホラーが苦手な人にはちょっと勇気がいるかもしれないけれど。