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 ◇「世界の終末」 小林めぐみ (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「俺はひとりじゃない。絶対、負けねえ」

 たったひとり、ウラドーへと飛ばされたウィルは、神をも凌ぐ力を持つといわれるシノン文明の神器「エテメンキ」をもとめて、大陸をかける。

 

 一方、王都ゼフィッツイでは、世界中を巻き込んだ戦争を起こそうとする陰謀が進んでいた。そのキーとなるのもまた、シノン文明の遺産!

 

 さまざまな疑惑と陰謀が絡み合い、「世界の終末」が近づく中、ウィルとマギー、バズたちの活躍が始まる。全ての謎が、ウィルたちの前に明らかになってゆく。捜し屋の星は彼らをどこへ導くのか!?

+-+- 感想 -+-+

 「必殺 お捜し人」シリーズ、最終巻。

 最後の最後で、大どんでん返しの連続になかなか目を白黒させてくれた。

 そして、意外な事実も明らかになる。まさか、「お嬢さま」が…。

 

 さて、「必殺 お捜し人」の一貫したテーマに主人公であるウィルとバズ、マギーの三人の力関係、もしくは信頼関係を描いているように思える。そして、ウィルは一人、異国の地で戦い、自分にとってマギーやバズがどのような存在なのかを知る事になる。

 なんだかバズに遅れをとっていたマギーもウィル依存症を克服したので、この一連の事件で彼らが大人になりつつあるステップであったのかもしれない。

 

 ハワード・イコナ、サマドのジラ、そしてエドウィン・ゴーダ。

 ウィルを取り巻く男たちが一同に会した時、世界の情勢は一変する。

 

 とにかく、ハワードやジラ、そしてエドまでが活躍し、トリックも、シンシアも全員活躍する本巻は最終巻らしく非常に盛り上がり、名残惜しい余韻を残して、終わった。

 

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