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 ◇「星の葬送」 栗本薫 (早川JA文庫)

+-+- あらすじ -+-+

 ナリスをめぐる神聖パロとゴーラの対立は、グインの尽力によって収まり、つかのま平和が訪れたかに見えた。しかしナリスの身体は、これまでの数々の試練によってひどく蝕まれていた。グインとの初会見のさなか、その異形の不思議に感銘を受けたナリスは、か細い声でなしえなかった夢を語りながら、グインに見守られて静かに息を引き取る。

 その死が知らされるや、誰もが胸ふたがれ、中原は大きな悲しみに包まれた。

+-+- 感想 -+-+

 ついにこの時が来た…という感じだろうか?

 グイン・サーガでも重要な人物の死。グインも、イシュトもその場に立会い、一つに区切りと新たな物語の始まりを予感させた巻だった。

 

 ナリスはグインやイシュト、リンダ、ヴァレリウスたちに何を残し、去っていったのだろう?ただ、わかることは、イシュトはこの事件で変わるきっかけを得たし、グインはグインで強く思うことがあったようだったという事だ。

 

 一人の巨星が落ち、天の力関係が変化する。

 グインとイシュトの両雄はこの死によりどこに導かれていくのだろう?

 

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