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 ◇「天高く、雲は流れ13」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)

+-+- あらすじ -+-+

 宴が始まる――。

 ライフォンのメッセージを証明するかのように、民衆の拠り所であった太陽神殿は一夜にして灰燼に帰す。新たな死者は、過去の亡者たちを甦らせ、さらなる生贄を求めて市外に溢れ出てくる。だが、それらは本当の宴の、序章に過ぎなかった。

 八番目の魔法使い、大暗黒。

 フェイロンとライフォンの対決の時、多くの謎はかみ合って、運命の歯車が加速度的に動き出す。そして二人の内なる魂が、一枚一枚とはがされていく。

 このままラストまでノンストップ!

+-+- 感想 -+-+

 ついに両雄が顔を合わせる。

 フェイロンの心の内なる苦悩をパジャは知る。

 ロスメスタも重大な決意をするし、主要人物たちの大きな転機が訪れていた。

 ライフォンの誤算も生じ、フェイロンとパジャは思いもしない事態へと巻き込まれつつあるようだった。

 

 八番目の魔法使いと大暗黒。

 あらすじにもある通り、どうやら彼らはその古代の歴史と関わり合いを持っているらしい。

 何がこの事件のはじまりなのか?

 それすらわからないままに、事態は混迷の中へと突き進んでいるようだった。

 

 ラストは近いのか遠いのか……。

 はっきり言うけど、それすらわからない。

 真実は闇の中。

 読者としては嬉しいもどかしさがあるかも。

 

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