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 ◇「二人の眠り姫」 茅田砂胡 (中央公論新社)

+-+- あらすじ -+-+

 キングは蘇った途端、ルウの死体に遭遇する。

 何が起きたのかさっぱり訳が判らなかった。

 リィとシェラは数百光年を一気に飛んだ。

 しかし事態を何も把握していなかった。

 混乱の中、一同は<ダイダロス・ワン>――連邦情報局本部に集ったのだ。

 だが、彼らは互いの存在を知らぬがゆえに相手を容易ならざる敵として認識、必殺の攻撃を繰り出した!

+-+- 感想 -+-+

 ついに起きだした『キング』ことケリーが大暴れするのにブランクは足かせにならなかったようだ。生き返った途端、いきなり大暴れする上、リィとも遭遇!激戦に…。

 いきなりの展開にどーなるんだこれは?と頭を抱えた読者も多いだろう。

 ま、僕もその一人だけどさ。

 

 しかし、キングは起きたが、クイーンの方はまだ起きない。

 しかも、二人も寝ているのだから…。

 肝心のルウは死んで、海の中だし…。

 

 旧作を引きずっている読者はこの滅茶苦茶な展開にあきれ果てるかもしれないが、僕はもうこれはこういうものなんだと割り切って、『スカウィ』と『デル戦』の主人公たちの漫才を満喫している。

 しかも、キングがいるだけで、リィやシェラのメチャクチャさが軽減しているのが笑える。

 

 物語的にどこに向かうのか、まだまったくわからないけど、こいつらが揃ったら、とんでもないことが起こりそうな気がする。もしかして、やっぱり太陽と月がかかわるのかなぁと考えてみたりして。

 

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