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 ◇「震源」 真保裕一 (講談社文庫)

+-+- あらすじ -+-+

 地震で津波が発生し、警報が遅れる事故が起こった。地震火山研究官の江坂は、ミスをした森本を鹿児島に訪ねるが、彼はすでに退職し姿を消していた。

 同じ頃、森本と同窓の大学教授も、地震の観測データを持ったまま、行方不明に。

 そこには国家的陰謀が渦巻いていた!

+-+- 感想 -+-+

 真保さんは僕が知っているサスペンス作家でも五指には入る人だ。

 大きく外れる事のない作品ばかりで、安心感がある。

 まぁ、サスペンスなので読んでいる時は安心感などないが。

 

 今回の作品は地震と国家的犯罪が密接に結びついていた。

 多くの関係者が登場し、読者と江坂を翻弄する。

 すっかり僕も国家のパワーゲームの中に…。

 

 森本さんの行方と謎の組織。

 警察や公安の動き。

 すべてが気になりながらも、確実に事件の真相へ近づき、それがやはり大きなものにぶち当たって慄然とする。

 

 600ページの大作だが、非常にテンポの良く、緊張感がずっと続き、いつのまにかに600ページを読破していた。

 

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