△booklist top

 

 ◇「恐怖の霧」 栗本薫 (ハヤカワJA文庫)

+-+- あらすじ -+-+

 ケイロニア軍とゴーラ軍が連合して、クリスタルへの進軍が始まり、ついにパロ軍との戦端が開かれた。その夜、グインの陣営は、魔王子アモンの不気味な訪問とゾンビー戦士の奇襲を受ける。さらに兵を進めた街では、奇怪な竜頭兵の軍が出現し兵たちを恐慌に陥れる。

 グインの機転と活躍によってあやかしはしりぞけられるが、クリスタル進攻を間近に控え、新たな恐るべき魔道の攻撃に備えてグインは静かに闘志をたくわえていた。

+-+- 感想 -+-+

 グインvsアモンの第二戦。

 もう完全に普通の人間じゃ御し切れない展開で、グインとアモンの一騎打ちのような様相を呈している。もちろん、彼らのまわりには多くの将兵が控えているのだけど。

 あのグラチウスもこの戦いへと参戦し、一層混迷を深めそうな気配。

 

 グインが完全無欠なのは読者の知っているところだけど、ついのその牙城が崩された。やっぱり、これが彼のアキレス腱かと僕も嘆息したくらいだ。

 ああっ、グインという英雄の幻想が…。

 

 そんなわけで、グインはアモンの登場で大きな苦難の前にいる。

 魔王子アモン、やっぱり侮れない強敵だ。

 

△Topに戻る△