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 ◇「そのまま穴でも掘っていろ!」 秋田禎信 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「オーフェン。あたし、出世するの」

 「そうか。いい医者を探そうな、コギー」

 「そうじゃなくって、出世よ。出世。エラくなって、別の街に配属されるの」

 「うんうん。今年の夏は、格別に暑かったからなぁ。確かに、人様に顔向けできないよーなこととか、それやっちゃヒトとしておしまいだろーってこととか、死んでわびてもまだ足らねーってこととか。今まで腐るほどあったが。そこまで思いつめていたとはな、コギー」

 人生には一度だけ、輝く瞬間がある。その一瞬のきらめきを、走馬灯のように駆け抜ける女、コンスタンス。そして、彼女の幸せを願いはしないが、自分の平穏に繋がるのなら労力を厭わぬ男、オーフェン。

 出会いがあれば別れがあるの?涙なくして語れないかも。

+-+- 感想 -+-+

 久しぶりにオーフェンの無謀編を読んだんだけど、やっぱり気楽に笑えて気分転換にちょうど良かった。相変わらずのコンスタンスだが、今回は昇進話が来て、オーフェンは彼女を昇進させようと、大奮闘。お金と自分の平穏を求めてだが…。

 「彼女を失敗させるな」

 というオーフェンに大して最大級の無理難題が降りかかってくる。

 

 またキースに深い関わり合いのある一族も現れる。

 なんとそいつらは…。

 ってネタバレになるので、書けないけど、キースはさすがにマイペースで、オーフェンの足を引っ張っていた。

 

 もちろん、あの地人の兄弟も大活躍…。

 彼らがいないと、たぶん物足りなくなるのだろうなと読みながら、思うのであった。

 

 あと、キリランシェロ時代の話はアザリーのとんどもっぷりが描かれている。

 さすが、天魔の魔女。

 やっぱり彼女は色んな意味で最強なのかも…(笑)

 

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