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 ◇「青春鬼」 菊地秀行 (祥伝社NON・NOVEL)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 <魔震>から七年、一人の転校生が足を踏み入れた時から、<区立新宿高校>は静かな狂いを見せ始めていた。彼の名は秋せつら。その超絶の美貌に学園全体が侵されたのだ。

 危機感を抱く教師たちの処分検討をよそに、高校近辺で十人の生徒が殺害され、せつらに容疑がかけられた。

 ライバル校<落合校>の裏で暗躍する真犯人の影。その者こそ、せつらの宿命のライバルだった……!

 <新宿警察>、メフィストをも巻き込み、修羅場と化した学園。

 孤高の人捜し屋の思春期の過去が今明らかに!

+-+- 感想 -+-+

 せつら君の若かりし頃のお話。

 まだ妖糸の扱いも初々しく、だが、相変わらず茫洋としてかなり冷酷だ。

 まわりの反応などお構いなしに、せんべい屋を営む。

 ちゃっかりしたところも、相変わらずだ。

 

 今回は何となく学園モノの雰囲気が作品に漂う。

 もちろん、その雰囲気を醸し出すのはクラスメートたちだが。

 

 メフィストも登場し、凍らせ屋も登場する。つまりはおなじみのキャラが顔を出す。

 やはり彼らは今も昔も物騒だった。

 

 思春期と言いながら、思春期らしからぬメインキャストたち。

 だが、物語は確かにどこか思春期らしいのは気のせいだろうか?

 

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