告白して、付き合う事よりも、ずっとずっと付き合い続ける事の方が難しい。
恋人を持つと、誰もが実感する事だ。
片方が頼り切っちゃうのもダメ、片方が甘やかすのもダメなんだ。
なぜなら、本当に好きなら耐えられなくなってしまうからだろう。
勝利とかれん。
この二人、より良い恋人になろうと四苦八苦している。
相手の事を想うあまり、時には無理に背伸びをしてまで…。
その姿は過ぎ去りし日の僕自身の姿にも重なったりもした。
このシリーズを読むと、僕はいつも自分自身の恋愛を思い返してしまう。
思い返しても、何かが帰ってくるわけでもないんだが、それでも記憶を手繰り寄せようとしてしまうのは、きっといつか、またこうして僕は誰かを自分が壊れてしまうくらいに好きになりたいと思っているからかもしれない。
恋愛の清涼剤。
僕にとってこのシリーズはそういう大切なものだ。
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