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 ◇「砂の覇王8」 須賀しのぶ (コバルト文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 ドミトリアスの皇妃となるか、はたまたミューカレウスの輿入れか――。

 カリエの結婚問題がロゴナにおける最大の関心事となる中、ある日、突然彼女はロゴナ宮を離れ、先帝の住まうコーフィリア宮に連れて行かされた。

 その夜、カリエのもとに訪れた一人の客人。

 なんとそれは、『炎の貴妃』ビアンだった!!

 そして、告げられた衝撃の事実に、カリエが自らの進むべき道として下した決断とは!?

+-+- 感想 -+-+

 ついに『時は満ちた』

 ああっ、僕のカリエが!!

 と思ったのは僕くらいかな?

 ちなみにああゆう元気なはねっ返りの強い女の子は大好きです(笑)

 明るく前向きで、でもしょっちゅう落ち込むけど、すぐに立ち直って…。

 そんなくるくると万華鏡のように変わるカリエの表情はとても魅力的だし、それを描く須賀しのぶという作家の筆力も素晴らしいものだと思う。

 

 この巻ではたくさんのびっくりが詰め込まれているように思える。

 トルハーン問題、カリエの結婚問題など、かなり重要な問題が重要な局面を迎えているのだ。特にカリエの結婚問題はかなり驚いた。まさかという感じとやっぱりという感じが入り混じったそんな不思議な感想だった。

 

 カリエが一人の女として目覚めつつある。

 それが如実に感じられる巻だった。

 次の巻で成長したカリエがどのような活躍をするのか興味津々である。

 

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