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 ◇「砂の覇王9」 須賀しのぶ (コバルト文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 わたしは、シャイハンを殺すためにここヨギナに来たのだ。

 ――それは、バルアンの妻として何をすべきかと考えた末、出した結論だった。

 バルアンの野望を叶えるという事は、シャイハンの死を望むということ。

 だが、思いがけずに優しく紳士的なシャイハンの人柄に惹かれ、カリエの心は揺れ動く。

 しかし、バルアンとシャイハンの対決の時は刻々と迫っている。

 はたして、エティカヤの運命は!?

+-+- 感想 -+-+

 エティカヤ編、最終巻。

 バルアン、シャイハン、カリエ。

 何だかトンでもない展開に僕は目を白黒させてしまった。

 

 皆殺しの田中芳樹に負けずとも劣らない死にっぷり。

 コバルト文庫、少女小説だろ?

 と馬鹿にしていると、大きなしっぺ返しにあうだろう。

 

 今回、カリエはほとんど引きこもっていたが、それでも最後には重大な決意と、行動をする。その姿はすでに一人前の女性として、威厳のあるものであった。

 ついつい、あのカリエがねぇ〜と思ってしまうのである。

 

 次は外伝だとか。

 サルベーンとラクリゼ。

 謎が多いこの二人の過去が明らかにされるみたいなので、楽しみだけど、本編がその分遅れると思うと、ちょっと複雑な気分だ。

 

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