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 ◇「放っておけない一匹狼?」 賀東招二 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 今日も元気だと狙撃がキマル。

 校舎に轟く爆発音。

 他人の迷惑何のその――。

 戦争ボケ高校生相良宗介の、日常的な一日である。

 

 だが、そんな彼に一つの転機が訪れた。

 なんと宗介の下駄箱に一通のラブレターが置かれていたのだ!

 差出人はいったい?

 うまくいったら、戦争バカも社会復帰か?

 そんな微かな希望をあざ笑うかのように、狂戦士・相良宗介はラブレターの陰に潜む陰謀を打ち砕かんと動き始めた!!

 危うし差出人!

 危うし学校!

 宗介の無謀な作戦を、誰が止められるのか!?

 

 フルメタル・パニックのラブコメ短編五作収録。

+-+- 感想 -+-+

 フルメタル・パニックのパロディ短編ものである。

 オーフェンやスレイヤーズなど看板作品には必ずこういうパロディ短編を出す傾向が富士見ファンタジアにはあるので、フルメタル・パニックが富士見ファンタジアの看板作品と認知されている証拠だろうと思う。

 本編に勢いがなければ、基本的にこういうものは楽しめないからだ。

 

 短編はパロディらしくハチャメチャなキャラクターが宗介やかなめの脇を固める。

 冷静沈着だが、超ズレズレの生徒会長に思い込みの激しいクラスメート。

 そしてそれ以上に宗介とかなめがハチャメチャだ。

 まぁ、それは本編でもそうなのかもしれないが。

 

 学園ものらしく、恋愛やら写生会など学校モノらしいパロディが並ぶ。

 気軽に笑いながら、本を読み進められる。

 やはり宗介は物騒だなぁとかそういう風に肩の力を抜いて読めるのは短編で軽いパロディだからかもしれない。 

 

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