△booklist top

 

 ◇「天高く、雲は流れ14」 冴木忍 (富士見ファンタジア文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 王宮の地下。

 フェイロンが墜ちていった闇の底には、隠された謎の空間が広がっていた。

 そこに封じられた純白の戦士――“八番目の魔法使い”がフェイロンに託した七色に輝く珠、それこそが真の<宝珠>であった。

 さらに、地下の空に瞬く満天の星。

 その配置から、太古の言葉の数々を読み取る事が出来た。

 ひとつずつ、“大暗黒”の真実が明らかにされてゆく。

 

 一方、女王となり、現政権へ反旗をかざしたロスメスタの元には、多くの臣下が結集し、都のパワーゲームは逆転の様相を見せ始める。窮鼠と化した宰相ミスバが下す凶手は、新女王の抹殺のみ。

 動乱に一つの結末が訪れ、世界は終末への秒読みを開始する。

+-+- 感想 -+-+

 やっぱりな。

 僕はにやりとしてしまった。

 パジャよ。やっぱりお前は…。

 ロスメスタとパジャ。

 

 この二人、最初からソリが悪かった。

 ロスメスタのダジャレに悶絶するパジャ。

 パジャの刺のある言葉に反発するロスメスタ。

 だが、パジャが自分の心に向かい合えるようになって、パジャは気づく事に。

 

 さて、パジャの成長により「天高く 雲は流れ」でフェイロンにかかる重圧が軽くなったように思う。様々なところで、フェイロンをパジャが助ける事ができるからだ。

 フェイロンだけでなく、パジャがなぜ選ばれたのか?

 これが国の形に大きな影響を与えるのかもしれない。

 

 またユメが戻ってきた。

 ボロボロになって。

 彼女はシリーズ通して痛ましい。

 彼女に光が当たるのか、それが気になって仕方が無い。

 

 終局に向かい、展開する「天雲」。

 まだまだ解決すべきことも多く、どうなっていくのか予断を許さない状況だ。

 

△Topに戻る△