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 ◇「D−妖兵街道」 菊池秀行 (朝日ソノラマ文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 ボセージの町から今は廃墟と化した貴族の城へと延びるフローレンス街道に、かつての貴族がこしらえ、恐怖の的となっていた傭兵が甦り、住民を襲いはじめた。町は救出チームの派遣を決定し、Dと男女二人の戦闘士が依頼を受けて死の街道へ乗り出した。

 逃げ遅れた少女を拾い、巨漢の元貴族ハンターや強盗団のリーダーまでを巻き込みながら、奇妙な混成部隊は、傭兵の執拗な攻撃の中を貴族の廃墟へ向かう。

+-+- 感想 -+-+

 今回もDの美貌は燦然と輝き、その美貌に惹きつけられてか、一癖も二癖もある人間たちが彼のまわりに集まってくる。

 しかも、今回は左手が大活躍するのである。

 …まぁ、活躍するのはいつもだが、それだけではなく、なかなかセリフも多いし、有力な隠居先も見つけてしまうのだ。

 

 しかも今回はDの微笑の回数も多いような気がする。

 やはりあいつの性格がDに受け入れられたからだろうか?

 子供と女性に時々とてつもない優しさを見せるのは彼の美徳だろう。

 

 個人的に今回は好漢が多いような気がする。

 Dも楽しそうに(気のせいかもしれないが)仕事をしているような。

 左手とD。

 今回はなかなか軽妙なコンビネーションを見せるのだった。

 

 しかし、どうしてあの左手はDの左手にくっついてきたのだろう?

 

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