25周年、40作目。なんとなくしみじみとこのシリーズの息の長さに感心してしまう。
片山さんも成長し、それなりの刑事になったが、相変わらず晴美や石津たちとの軽妙なやり取りなどは変わらずであり、楽しい。
ミステリはかなり深刻なものが多いのだが、三毛猫ホームズシリーズは深刻なものもあるけれど、登場人物の温かさでそれを感じさせないし、基本的にほのぼのとできる。
僕はそれが大好きなのだ。
今回はなかなか不思議な事件だったように思える。
先行きの見えない展開。
悪意は感じられず、自分には理解できない動機があるような気がした。
そう感じさせる赤川次郎の技量はさすがだなと思う。
片山と晴美、そして石津。
25年経っても、彼らは変わらない。
それが嬉しいし、変わらないでいてほしいと思う。
まぁ、片山さんには恋人ができてもいいがと思う時もあるけど(笑)
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