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 ◇「三毛猫ホームズの仮面劇場」 赤川次郎 (光文社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 「君たちに仕事を与える。うまくやり通せば、新しく人生をやり直すのに充分な報酬を手に入れる事になる」

 行き詰まり、進退窮まった三人の男女。謎の人物からの依頼によって、家族を偽装し、湖畔のロッジ<霧>で一ヶ月を過ごす事になった。依頼主の狙いは!?

 

 一方、片山刑事は、殺人犯に人質に取られた湯川笑子を救出する際に、右足を骨折してしまった。湯川笑子はお礼とお詫びに、父親の経営するロッジに晴美やホームズともども招待したいという。そのロッジは……<霧>!!

 

 実名虚名偽名と、正体不明の人々が集ったロッジで起こる怪事件!!仮面の下の真相をホームズたちが追う!

+-+- 感想 -+-+

 ホームズがっ!!

 と読者が目を見開くぐらい驚く展開が待っている。

 晴美のホームズに対する想いがひしひしと感じられる作品だ。

 また片山さんは足を骨折していて、いまいち活躍は控えめ。ホームズも影で活躍するし、なかなか面白い形でホームズ御一行がロッジにて活躍する。

 

 由香ちゃんと希江ちゃんの二人はとても素直で前向きな好少女だと思う。

 読んでいて、赤川次郎の人を見る温かさを感じられた。

 こういうのが三毛猫ホームズのウリでもあるのだろう。

 あ、ちなみに今回も片山さんは大モテである。もっとも女難が半分以上も占めているかもしれないけれど。

 

 とにかく今回のホームズは大活躍である。

 ここまで活躍するのは久しぶりかも。

 

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