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 ◇「ジハード1 -猛き十字のアッカ-」 定金伸治 (集英社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 時は12世紀後半。

 血に飢え、野心に満ちた十字軍は聖地をめぐる侵略を繰り返していた。

 そんな野蛮なキリスト教世界に背を向け、英雄サラディンの幕下のイスラム軍に加わったヨーロッパ人がいた。

 その名はヴァレリー。

 天才的な軍略で、彼はイスラム文明の危機を救えるのか?

 第一回ジャンプ小説・NF大賞に入選。

+-+- 感想 -+-+

 実は何気なく買った本だ。

 僕のお気に入りの本屋さんで売れ筋の文庫として紹介され、あらすじを読んで、僕は買うことにした。

 題材は十字軍。

 しかも、サラディンの時代だから、僕は嬉しかった。

 

 主人公はヴァレリーという青年。

 彼ほど英雄らしくない英雄も珍しい。

 詳しいことは書けないけれど、そうアムロを初めて見た時に似ているのかも。

 ある種の衝撃を受けたのは確かだ。

 

 非常に緻密に十字軍の戦いを描いていると思う。

 戦術から心理戦、また白兵戦まで、戦争全般をテンポ良く描いている。

 いつのまにかにすっかり十字軍の中にいる気分になった。

 

 十一年も続いた長編なので、気軽に読めるものではないけれど、アルスラーンなどが好きな人であれば、きっと好きになるような戦記ものだ。

 

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