Flatな世界がひらけている。いつもそんな感じだ。そこにある事象すべてが何の虚飾なしに、存在する。ただ「在る」のだろう。僕たちが時とともに、社会とともに失っていった『何か』が彼女の詩や言葉にはある。
ただ自分の気持ちを何の嘘偽りもなく言葉にして。
彼女の詩はいつもそんな純粋さで、僕たち読者を癒してくれる。
そして、詩や言葉とともに、彼女が書いたイラストもとてもいい。
プロのように上手なわけではない。いや、もっと言えば、やはり素人だ。
しかし、その絵は不思議と彼女の詩と言葉に溶け込んでいる。
彼女の感性は色々な形でこの本の中に詰め込まれているのだろう。
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