油断ができない小説だと思った。
なぜなら主要キャラクターがまさかこんなに早く死ぬとは思わなかったからだ。
そう、確かに戦記ものでは必要なことだと思う。
しかし、まさか二巻でだとは…。
はっきり言って、棘の道である。しかもその棘がいたるところに蔓延っている有様だ。
苦難苦難苦難の連続である。
ようやく彼の周りに仲間が集まってきたかと思えば、それ以上にリチャードの元にザクザクと有能な人材が集まる。
アリエノール、ロビン・ロクスリー、アイヴァンホー…。
キラ星のごとくとはこの事か。
それに比べイスラム側の人材不足は深刻だ。
鍵を握りそうなコンラード卿。
彼の行動が大きな波紋になりそうな気配である。
|