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 ◇「天使の舞闘会」 茅田砂胡 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 リィの身体が光る。

 黄金の髪は輝き、額には第三の目のごとき濃緑の宝石をはめ込んだ銀細工の輪。

 腰に剣を佩くその姿は――シェラの良く知る第一級の戦士の雄姿だった。

 「おまえが迎えに来てくれ」という一言をシェラに残して、リィは暴走するルウの元に跳ぶ。

 たとえ二人の再会が死を意味したとしても……。

 暁の天使たち完結編。

+-+- 感想 -+-+

 まず断っておこうと思う。

 完結編と書いてあるが、一般的に完結しているかと問われれば、まぁ、完結したかなというもので、シリーズ名を変えて、続く。あとがきにも書いてあるし。

 なので、女王が生き返ってこれからなのに!と思っている方は安心してほしい。

 僕は海賊と天使のからみをもっと見てみたいとは思っているんだけど。

 

 さて、リィとルウ。

 極悪な二人がついに対決するわけだけど、やはり壮絶だったと言わざる得ない。

 被害があれ程度であったのも僥倖だろう。

 ルウ自身暴走していたが、それでもルウらしさを残していたのも何となく嬉しかった。

 ただ、わざわざコスチュームチェンジする意味はわからなかったが…。

 

 今回はファロット一味も活躍する。

 ヴァンツァーとレティシアの二人が意外な一面を見せるのが面白かった。

 こいつら適応力ありすぎ…。

 

 そんなわけでSF世界に馴染んできたファンタジーの住人たち。

 次のシリーズではどんな活躍をするのか興味は尽きない。

 っつーか、海賊と女王も参戦して、どんな物語になるのか少々不安でもある(笑)

 

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