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 ◇「ジハード4-神なき瞳に宿る焔-」 定金伸治 (集英社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 アスカロンの戦いの後、聖都イェルサレムに迫ったリチャード獅子心王が突然、半年間の休戦を求めてきた。和戦をめぐって、イスラム陣営が混乱する中、王者サラディンの意を受け、和平交渉の使者としてヴァレリーは敵地へと赴くことになった。

 膠着状態に陥った局面を打開することができるのか。

 果てしない戦いに救いはあるのか。

 しかし、ついに思わぬ犠牲が……。

+-+- 感想 -+-+

 マジで!?

 読後感の僕の感想は驚愕に満ちていた。

 呆然と本を閉じたことしか覚えていない。

 それぐらいに衝撃のラストであったのは間違いない。

 「ジハードは侮れない」

 何度も感じた思いを改めて胸に刻んだ。

 

 とにかく大きな犠牲であった。

 次への希望とかそういうものをすべて台無しにしてくれるくらいの犠牲。

 そして絶望。

 

 この物語は一寸先は本当に闇なのである。

 安心して読み進められない恐ろしさが手に取るようにわかる。

 それがヴァレリーたちの歩む世界なのだろう。

 この先、どうなるのか本当にわからなく不安である。

 

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