今回の涼子様はバンクーバーに御降臨なされました。
そして、予想通り、忠実な臣下である泉田警部補を引きつれ、大活躍。
悪党には制裁を、むかつく奴にはそれ以上の制裁を行うのが涼子様のすばらしいところでございましょう。
特に領事館の一件は間違いなく一番の被害者は忠実な臣下の泉田準一郎警部補で、早く涼子様から離れなければ、きっと結婚も出来ず、しかも心労のために倒れてしまうかもしれない。それだけが同じ男性として心配でございます。
たとえお涼様が泉田警部補を引き取ってくれたとしても、きっと彼の不幸せさの度合いは変わることはないと考えられるので、彼のいち早いご多幸を一読者としても祈っている次第でございます。
さて、今回のお涼さまの武器はサーベルで、華麗に剣戟を行っている仕草はまるで女神のよう。お涼様の忠実なメイドの二人、そして室町警視(レオコン付)と美女に囲まれ、その幸せ分以上の不幸せを背負った泉田警部補。徐々にお涼様の色に染まりつつあるようで、そうしないと心労で倒れてしまうのかと心配してしまった。
今回もヒールを鳴らしながら、颯爽と物語をかけるお涼様は気持ちがいいぐらいざっくばらんに悪党を締め上げていく。痛快に気持ちのいい小説である。
|