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 ◇「ジハード5 -集結の聖都-」 定金伸治 (集英社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 1191年の末、獅子心王リチャードの軍勢はついに聖都イェルサレムに迫った。おりあしくサラディンが病に倒れ、イスラム陣営は混迷を極める。ラスカリスとルイセを失い、失意のヴァレリーに、今や十字軍側の参謀となった『蒼狼』ことキヤトが牙をむく。果たしてこの都を守り抜くことが出来るのか?そして、和平のために、ある「政略」が進行する…。ヴァレリーたちの運命は?怒涛の第五弾。

+-+- 感想 -+-+

 ある意味、最大の見せ場がこの五巻であろう。

 リチャードとヴァレリーの最終決戦。ヴァレリーとエルシードとの心の触れ合い。

 知力と武力がそれぞれ激しくぶつかり合い、想いと想いが淡く交差していく。

 

 しかし、この辺りから、ファンタジーとして読んできている方には若干、面白さを感じられなくなるかもしれない。多くの人間が死に、人々の悩み苦しむ姿が大きくクローズアップされてくるからだ。

 僕としてはこのジハードという小説はファンタジー要素のある歴史小説と理解していたから、それほどの違和感もなく楽しく読めたけれど。

 

 とにかく、次で最終巻。

 どんな展開が待ってるのかワクワクしてしまう。

 

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