◇「デュアン・サーク２（２）―翼竜の舞う谷(下)― 」 深沢美潮 （電撃文庫）  ◇

+-+- あらすじ -+-+

　エベリンでランタン祭りを楽しんでいたデュアン、アニエス、オルバは、ひょんなことから翼竜(パーンドレイク)の子供たちを助けることに。しかし、竜騎士の国へ送り届ける途中で、怪しいドラゴンゾンビと骸骨戦士に翼竜の子供たちをさらわれてしまう!

　一方、竜騎士の国は、ギルギデスというネクロマンサー率いるアンデッド系モンスターたちの襲撃を受け、全滅の危機を迎えていた…。はたして、デュアンたちは竜騎士の国を救うことができるのか!?後世『伝説の勇者』と呼ばれる、ひよっこ戦士デュアンの新たな冒険の結末は。

+-+- 感想 -+-+

　アンデッドの雨あられである。

　デュアンたちはそれぞれの成長もあり、しっかり役割を果たそうとする姿がやはり頼もしくなったように思える。

　オルバとの信頼関係もエピソードとして語られるし、やっぱりこのパーティが一番なんだなと思わずにいられない。

　またラストのシーンでは、デュアンとアニエスの二人が絡むシーンもなかなか微笑ましくてニヤニヤしてしまった。

　完成されていないけれど、偉大な才能を持つデュアンとアニエス。

　この二人の未来の形がそろそろ具体的なものとなって物語に現れてくるのかもしれない。