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 ◇「天国の本屋」 松久淳+田中渉 (新潮文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 さとしはアロハシャツの不思議なおっさんに誘われ、突然天国の本屋でアルバイトをすることになった。

 この店の売り物の、朗読サービスを受け持つことになったさとし。

 そして緑色の目を持つ少女ユイに恋心を抱く…。

 でも、ユイの心は、この世でできた大きな傷に塞がれていた―。

 慌しい毎日に押しつぶされそうな貴方にお勧めします。

 懐かしさと優しさが、胸一杯に込み上げてきます。

+-+- 感想 -+-+

 天国の本屋シリーズ、第一作目。

 僕は第三作目の「恋火」から読んでしまったのだけど、順番はあまり気にしなくていいのかもしれない。

 何らネタバレもないし、作品ごとにしっかり独立した物語になっているからだ。

 

 「恋火」と同じようにこの物語もその雰囲気が抜群に良かった。

 読後感はやはり何か心が癒されていくような気持ちになった。

 ユイとサトシ。

 二人とも笑っちゃうくらいに不器用だけど、その二人の不器用な様がなんだかとても愛しいものに感じる。

 

 読んで、幸せな気持ちになれる本は少ないが、この本は確かに読者たちを幸せな気持ちに運んでくれる魔法の本だと思う。

 いつか朗読サービスを頼みたいな。

 

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