今回は前作までとは打って変わって、キーリ、兵長、ベアトリクスの三人の生活が描かれている。組み合わせ的に微妙かと思えば、別にそうでもなく、なかなかいい感じの組み合わせのような気がする三人だ。
特に兵長とベアトリクスの掛合いが面白い。きっと兵長は不死人と波長が合うのだろう。
当人は嬉しくないかもしれないが。
意外な人物と再会したり、キーリもちょっとずつ成長しているのがわかったりと、なかなか楽しませてくれる巻だった。シリーズもので、一つ一つ話として完結していながら、質を落とさず楽しませてくれる作品はかなり貴重なので、壁井さんにはがんばってほしい。
個人的にはベアトリクスが気になるが、最後の最後まで教会とは切っても切れない縁で繋がっていると思わせる巻であり、別離が二人の距離を近づけたっぽい感じの終わり方なので、キーリとハーヴェイの二人の関係も要チェックかな。
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