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 ◇「天使たちの華劇」 茅田砂胡 (中央公論新社)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 黒い天使がセントラル星系を崩壊させかねない災厄を起こしていた一方で、彼らは平穏で地道な一般市民的(天使及びゾンビ主観において、ではあるが)学園生活を送っていた!

 渾身の作の小論文に『不可』を出されヴァンツァーは落第の危機に。

 教授の特殊な趣味を知って行動を起こす彼らの活躍を描いた「一般市民のすすめ」など中・短篇4作を収録した外伝2。

+-+- 感想 -+-+

 見た目が非常に麗しい怪獣たちの一般市民的生活。

 もっとも、それが一般市民的なのかどうかは甚だ疑問だが。

 だけど、シリーズの最初の目的を達成しようとするリィ、シェラたちの苦闘はなかなか楽しいものだ。ある意味、これがシリーズ本当の姿なのかもしれない。

 外伝と名はついているが、本当の外伝は1〜6巻じゃないかと…。

 本編は外伝1・2。

 それほどに外伝が生き生きとしていたのは事実だ。

 

 次のシリーズもこの面々が活躍するらしいので、ある意味、このシリーズは前フリだったのだと思う。このシリーズで、この怪獣集団に慣れて、次回作から思いっきり暴れてもらう…と作者が考えたかどうかはわからないが。

 

 とにかくキャラクターの魅力満載の巻であり、デルフィニアのファンも、スカーレットのファンも満足できる学園生活になっていると思う。

 

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