久しぶりのエイリアン・シリーズ。
痛快な登場キャラクターに乗せられて、ポンポンとページがめくれる。八頭大は相変らず滅茶苦茶ながら、カッコいいし、ゆきはゆきでこれぞ、女王様と言うワガママぶりを発揮している(笑)。
しかし、時々、そうだけど、展開はかなり悲哀に満ちている。
八頭大の視点だからかもしれない。
彼はかなりばっさり状況を切ってしまうが、だからと言って、気持ちを汲み取らない機械人間ではない。
すごく人間的だけど、彼の現実主義がその感情をどこか切ってしまっているそんな感じなのだ。
だから、カッコいいのだろう。
人はその時々を精一杯生きなければならない。
過去を振り返るのは現実・未来を良いものにするなら構わないけど、それ以外は何にもする事がない時にしろ。過去を振り返るより、今を見つめて生きろ。
八頭大の生き方って、そんな生き方のように思えてくる。
彼は強い男だ。
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