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 ◇「レックス・ムンディ荒俣宏 (集英社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 南仏の古代遺跡に眠る遺物の発掘。

 謎の宗教団体からの依頼を受けたレイハンター青山譲は、聖地レンヌ=ル=シャトーへと向かう。

 彼がかつて発掘に成功し、封印したその石棺をふたたび暴くために。

 

 遺物の正体とは、はたして何なのか。

 世界の王、レックス・ムンディの復活を預言するのは…。

 

 膨大な資料と想像力のもと、ヨーロッパ文明最大の謎とタブーに挑む、アドベンチャー・ホラー長編。

+-+- 感想 -+-+

 ダヴィンチ・コードが話題で、買いたいと思っていたのだけど、ハードカバーだしなぁと二の足を踏んでいた時に出会った一冊。

 読み終わったあとに、あらすじを読んで、『ホラー』だったのか、どうりで怖いわけだと納得したのだけど、アドベンチャー的要素の方が強いと思うので、ホラーが苦手な人でも読めると思う。

 

 『神々の指紋』のような知的好奇心もくすぐるのだけど、非現実的な設定部分もあり、そこになじめるかどうかは個人の差が出ると思う。僕はあまり気にならなかったけど、人によってはせっかくの知的な謎解きに対して興ざめしてしまう可能性は否定できない。

 

 キリスト信者が怒りそうな展開があるのだけど、僕はなかなか面白かったし、また新種の「インフルエンザウィルス」や奇病が発見などが報じられるたびに、寒気のようなものを覚えるようになった。非現実的な話はあるのだけど、そんな僕たちの日常生活の背後の話もあるので、様々なものが詰め込まれた話なのは確かである。

 

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