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 ◇「空ノ鐘の響く惑星で1渡瀬草一郎 (電撃文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 毎年、ある季節になると、空から鐘に似た音が降ってくる世界。

 『御柱』と呼ばれる宙に浮く巨大な柱がある世界。

 そんな世界に生じたひとつの噂話―。

 “深夜をまわる頃、『御柱』の一部に、若い女の姿が浮く―”事実を確かめに行ったフェリオの前に現われたのは、御柱の中に浮かぶ異装の少女の姿だった―。

 一人の少年と少女の出会いが歴史を創る…!

 『陰陽ノ京』、『パラサイトムーン』の渡瀬草一郎が渾身の力で作り出す『世界』と『人々』が向かう先は―。

+-+- 感想 -+-+

 友達のプッシュを受け、読み始めたシリーズ。

 もちろん、この作家さんは初めてで、初夜の初々しい夫婦のように僕はよろしくお願いしますとぺこりと頭を下げた。

 

 まず感じたことは、世界設定がしっかりしているなという事。

 細部にまでしっかりと神経を張り巡らせ、なかなか独特な世界観を作り出している。

 少年の清潔感がうまく描かれており、なかなか王道な主人公のように思える。

 

 力バランスを崩すビジターとこの世界の関わり方は危ういけれど、非常に魅力的だ。

 濃いキャラクターは多くなく、どちらかと言えば、まっとうな人間の集まりだけど、濃いキャラクターよりも書き分けはその分、難しくなると思う。

 

 一巻だけの印象だけど、SFの世界観がバックグラウンドにあるけれど、それを巧妙に隠したファンタジーになりそうで、期待大である。

 

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