第一巻がきっかけであったため、シリーズとしての深みが感じられなかったのは仕方がないけど、2巻目になると、このシリーズの様々な面が見え、非常に幅の広い小説だなと感じさせられた。
陰謀渦巻くというのが表現としてはぴったりだろう。
王道ファンタジーとしてこれは重要な要素だ。
ビジターたちとどう絡ませるのか気になるけれど、力バランスを崩す彼らの存在は、確かに多くの権力のターゲットになるには十分だと思う。
まだまだ国内も治まらないというのに、国外の動きも怪しいし、ますます混迷を深めそうなので、嬉しいやら怖いやら。
ちなみに、二巻を読んで気づいたのだけど、この作家さんって非常に描写が繊細なので、物語のスピードが他の作家さんよりもゆっくりかなと思う。テンポが悪いという意味ではないので、これは一つの特徴だと思う。
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