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 ◇「空ノ鐘の響く惑星で2渡瀬草一郎 (電撃文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 “来訪者”と呼ばれる異世界から現われた存在の手によって、アルセイフ王国は王と皇太子を同時に失った。

 “来訪者”たちはそのまま逃走し、殺害現場にいた第四王子フェリオには、疑惑のまなざしが向けられる。

 そんな中、第二王子レージクについても奇妙な“噂”が流れ始め―!

 王位を巡り騒然となったアルセイフ王国の行く末は?

 そしてフェリオの運命は!?

 

 一方、来訪者たちの力を目の当たりにした司教カシナートはその力を手に入れようと動き始める―。

+-+- 感想 -+-+

 第一巻がきっかけであったため、シリーズとしての深みが感じられなかったのは仕方がないけど、2巻目になると、このシリーズの様々な面が見え、非常に幅の広い小説だなと感じさせられた。

 

 陰謀渦巻くというのが表現としてはぴったりだろう。

 王道ファンタジーとしてこれは重要な要素だ。

 ビジターたちとどう絡ませるのか気になるけれど、力バランスを崩す彼らの存在は、確かに多くの権力のターゲットになるには十分だと思う。

 

 まだまだ国内も治まらないというのに、国外の動きも怪しいし、ますます混迷を深めそうなので、嬉しいやら怖いやら。

 ちなみに、二巻を読んで気づいたのだけど、この作家さんって非常に描写が繊細なので、物語のスピードが他の作家さんよりもゆっくりかなと思う。テンポが悪いという意味ではないので、これは一つの特徴だと思う。

 

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