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 ◇「花の降る午後」 宮本輝 (講談社文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 夭折したレストラン・オーナーの夫は店に掲げた「白い家」の額の裏に、妻に宛てた驚くべき告白の手紙を隠していた。そしてその絵を貸してくれと、高見雅道が訪れてきた時、新しい恋と、店を乗っ取りから守る妻典子の華やかな闘いが始まった。

 

 新しい時代を生きる女のしなやかな生を描く。

+-+- 感想 -+-+

 過去を振り切って、人生を一生懸命に生きようとする姿がそこにあった。他人には優雅に見えるけど、実際は普通の人と何ら変わりないオーナー。しかし、なぜそこに、他人から見て、優雅に見える要素があるのだろう。

 

 自分自身を信じて、周りの人間に様々な配慮をする。誰にもできるけど、それをするのは難しく、それを必死にやっている彼女の姿こそが優雅に見える最大の要素かもしれない。

 

 人生を生き方のような、一つのお手本がそこにはあったのかもしれない。

 

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