ドキドキ。
この人の作品はいつもこんな気持ちに読者をさせる。ページをめくるのが怖いけど、けど、気になって、読みたい♪
そんな気持ちになってしまう。
先が読めない展開。
汚染食品を問題にした社会派ミステリの上に、主人公はかなりのハードボイルド。様々な人間が複雑に織りなす結末へ向かって、歩み出したら、もう止まらない。
人々は何かしら負の部分を持ち、その負の部分をどう処理するのか。負の部分を処理する時に人は孤独になってしまうと、これほどまでに弱いものなのか。
読み終わったときに、少しだけ安堵し、そして少しだけ怖くなった。
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