時々、すごく自己嫌悪に陥る時がある。
もうダメだ。僕なんて、この世で生きる価値なんてありはしない。
そういう時って、必ず、自分自身を見失っている時のように思える。
自分自身を見失い、拠り所を失った自分はただその状態が怖くて、自分自身を必死で繋ぎとめようと、自分を痛めつけたり、または他人を痛めつけたりしなくてはならない。
何か特別な事で自分自身を繋ぎ止めなくてはならなくなるのだ。
そんな時、ふと、あなたに「イルカ」が現れたらどうだろう??
どんな状況でも受入れ、そして変わらない接し方をしてくれ、ただただともに傍にいてくれる。そんな特別な存在。
この小説は様々な「イルカ」が現れる。
そのどれもが愛しくて、いつのまにかにこの小説自体が僕にとっての「イルカ」になっていた。元気付けられる作品である。
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