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 ◇「王都の将アレク」 藤本ひとみ (新潮文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 やっと敵の手を逃れ、王都ぺラに戻ったアレクを、『成人の儀』が待っていた。

 万人の目の前で行われる大人になる為の儀式だ。しかしここにも卑劣な罠が張りめぐらされ、アレクは絶体絶命に……。

 

 恐ろしい呪いで人間界に落とされ、そこでアレクを愛してしまった王女アストライアは、ひたすら彼の生命を守ろうとするが、そのためついに第四世界からの追放を宣告されてしまった。

+-+- 感想 -+-+

 友情から愛情へ。二人の関係が若干変化する。

 二人が呆れるくらい不器用で、恋愛に疎い関係は読者をヤキモキさせるけど、もしかすると実際の恋愛では僕自身もそうなのかもと思ってしまう。

 それは初恋の時の僕の姿でもあったし、今でも通じるものがあったからだ。

 まぁ、それはそれで本の筋とは関係のないことだけど。

 

 テーマはたぶん愛なのだろう。ニ作目を読んだ時点でそう感じる。

 どのように愛するのか。愛とはどんなものかというものを徹底的に書いているような気がする。様々な人間が愛で悩み、そしてその悩みから様々な行動を起こす。

 その姿はどんな時代でも、同じなのかもしれない。

 

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