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 ◇「水晶宮のエリス」 藤本ひとみ (新潮文庫)  ◇

+-+- あらすじ -+-+

 もう決して離れないと誓って、アストライアは瀕死のアレクの手を抱きしめた。ヘラの恐ろしい呪いからアストライアを解き放つ為、必死の画策を続ける兄エトワスは、ついにアレクから聖剣ガルダントを遠ざけた。

 アレクの生命か、恋の成就か。

 アストライアはついに誘惑者テセウスの名を呼ぶ。一方エリスは、アストライアへの禁じられた恋と、アレクの友情に心を引き裂かれた。

+-+- 感想 -+-+

 とにかく読後感想は「詐欺だぁ!!」という一言。

 これで終わりなんていわれたら、それこそきっと太陽を月と間違えるくらい、納得できない!僕はただ愕然と、この後の展開に思いを馳せていた。

 アレクが世界に進出するって話はどうなった?

 彼らの胸の痛みはどうなる?

 様々な解決されていない謎があるのに、七年間も新刊が出ていないそうである。これも「アルスラーン戦記」と同じくらい気長に待たなくちゃならないようだ。

 

 僕は一人ぶつぶつと文句を言った。

 嗚呼、これこそ、本バージョンのヘラの呪い!!

 「決して、このシリーズを好きになったものはこの本の結末を知る事はできぬ!!」

 そんな言葉脳裏に浮かんだ(笑)

 

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