コーンウェルの作品は二作目だったけど、ふと、この文体や感覚ってあまり他の作品では感じられないかもしれないなと思った。
主人公のケイ、そして登場人物のマリーノとかはそれぞれ傷を持ち、それに立ち向かい、打ちのめされ、そして超えていく。すごく人間味が溢れているのだ。
だからもしかすると、合わない人間にはあわないかもしれない。僕だって、ケイ、それはちょっと違うだろと思ってしまうシーンもある。けどそれ以上にその人間臭さと殺人事件の微妙な絡まりあいは絶妙である。
僕としてはマリーノとケイそれぞれの心の闇を作者がどう解決していくのかが気になる。
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