「ウチ、尼崎から来ました。東京は初めてですんで、よろしゅーお願いします。」
大門高校二年B組に、関西から転校生がやってきた。彼女の名前は花京院綾音。謎の美少女登場に、普通なら溜め息の一つでも洩れるはずだが、生徒たちは戸惑った表情で互いに顔を見合わせるばかり。
それもそのはず、彼女を連れてきたのは、南雲慶一朗が苦手とするペテン師忍者だったからだ。そのケインが言うことには、綾音はある組織から命を狙われているらし。ことの成り行きから、彼の口車に乗ることにした慶一郎は、綾音のボディーガードを引き受けることに……。しかしその日から、慶一郎と大門高校の悪夢が始まった。 |