|
物語が壮大なため、その世界観も壮大だ。
つまり、この中世ファンタジーを作る際、非常に制作費がかかる。
だが、この映画はそれを十二分にクリアしていたのに、まず驚いた。
このだだっ広い世界観を持て余すことなく、描ききった撮影技術に僕はまず舌を巻いた。
登場人物たちの衣装にもかなり凝っているし、演出の方法も巧妙だ。
充分な資金、優れた撮影方法、そしてトップスターの共演。
これだけ揃えば名作にならない方がおかしいだろう。
物語自体は非常に優れたものであるため、心配はしていなかった。
予想通り、観客を翻弄するのに充分な力をこの映画は有していた。
ホビット族である主人公と仲間たち、力強い魔法使い、孤独を背負う人間、支配者の定めを知る人間、冷静なエルフに、豪快なドワーフなど旅の仲間たちはとても頼りになった。
だが、指輪の魔力は絶大だったし、追っ手もやはり強力だった。
絶望的な旅で、主人公たちが徐々に育っていくのが良くわかる。
すべての面で深みのある名作だと思う。
|