Poem

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ヒデの詩はお世辞でも詩として、技巧的とは言えないと思う。

朴訥に気持ちを綴る。そんな感じの詩だと思う。

詩として、成熟していなくても、彼は彼の中にあるメッセージ性を

強く意識しているような気がする。

共感できる詩がいっぱいなのは彼のこれらの詩がたぶん

彼の生みの苦しみにより、生まれた真実に近い詩だからだろう。

「真実なんて嫌いだ!」

彼はそう言うけど、事実ではなく人それぞれの中にある

真実を彼は詩で表現しようとしているように思う。

 

 

(雨の中で)

 

滝を連想させるような雨の中で

あなたは恥ずかしそうに傘を

わたしに差し出したよね

「ほら、使えよ」って

 

嬉しかったよ

 

でもあなたと一緒に帰りたかったな

いいんだよ、相合傘で

 

あなたの遠ざかる背

声をかけたかった

 

 

(伝えたい事)

 

義理チョコだよ

ホントは本命

また嘘をついちゃった

 

あなたがこんなにも近くにいるのに

伝えたい事は空回り

 

あなたが好き

たったこれだけの事が

うまく言葉に表せない

 

本当に伝えたい事は

心の中

 

 

(朝の微笑み)

 

うっすらとした優しい光

柔らかな曲線が見える

目を細めると

雲一つない晴れ

君が隣で寝ている

安らかに

 

幸せを感じる朝

いつ起きたのか

君が微笑む

 

「おはよう」

 

君との挨拶から

一日が始まる

 

 

(初恋の君に)

 

君と今では別々になってしまったけど

僕は今でも君に感謝している

 

僕に愛を教えてくれた事

僕に切なさを教えてくれた事

僕に失恋を教えてくれた事

そのすべてに対し

ありがとう

 

 

(今の僕から)

 

僕が不器用だったから

君は愛想を尽かせて

行ってしまったんだね

 

あの時の僕には

その理由がわからなかった

 

だけど今なら

ほんの少しだけ

僕は大人になり

その理由だけはわかるようになった

 

君もその分だけ大人になったのかな?

今度は互いにうまくいくよね

傷ついても優しい恋ができるよね

 

 

(初恋の時)

 

何も見えなかった

それだけ僕が

幼かったという事かもしれないね

君だけしか見えず

君の心が見えなかった

 

もう遅すぎるかもしれないけど

ごめんね

 

僕はやっとその事に

気づいたんだ

 

 

(あの日)

 

もう戻れない

あの日

あの時

 

すべてが

壊れてしまった

あの瞬間

 

僕たちは何を

今まで積み上げてきたのだろう?

 

すべてが壊れるとも知らないで

必死に作り上げてきた

 

互いに傷つく事も

知らないで

いつもと変わらない朝

君が微笑み

僕が微笑んで

あの日が始まった

 

残ったものは

あの日の哀しい記憶だけ

 

 

(あなた)

 

わたしを困らせて

いつも悪戯っ子の笑顔を

浮かべた

あなた

 

どうしようもなく

やんちゃで

元気いっぱいの

あなた

 

そして

少し照れくさそうに笑って

婚約者を紹介した

あなた

 

 

(裏の想い)

 

何度も練習した言葉

「あなたが好きです」

 

何度も繰り返した想い

「あなたを愛しています」

 

だけど実際は…

「何をやっているの!馬鹿ね!!」

 

馬鹿なのはわたし…

あなたに伝えたい事は

いつもどこかに隠れて

嘘の言葉が紡がれていく

 

だけどね

その言葉の裏の想いを

あなたには汲み取ってほしい

 

「あなたがどうしようもなく好き」

 

不器用なわたしの

身勝手なお願い

 

 

(父さんの背)

 

いつも父さんの背中を

追いかけてきた

 

追いつこうと

もがけばもがくほど

父さんの大きさがわかって

父さんの背が遠ざかっていく

 

いったい、僕はどうすれば

父さんのような人になれるのだろう?

 

父さんは

一生、目標になる人なのかもしれない

 

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