最終更新日2003年8月11日

水に潜る橋
潜水橋が潜っています

増水中の吉野川にて なぜ同じ方向を向くのだろう


台風10号。みなさまのお住まいの地域ではいかがでしたでしょうか。
当然のことながら山方面、見事に通行規制がかかっておりましたので仕方なく吉野川沿いに走り回り、
潜行中の潜水橋を見てきました。

潜水橋:お隣り高知では沈下橋と呼ばれ四万十川に多く見られる。
建設費用を安くあげるため、普段水の流れている部分だけに橋を架け、そこまでは河川敷を走る。
増水時には水は上を流れ橋全体が沈んでしまうことからこの名前になった(と思います)。
今では扱いの難儀な潜水橋も当時は渡し船に代わる交通手段として非常に便利になったそうだ。
水の流れを妨げないため、また流木などが橋自体を損傷させないよう欄干はなく転落事故が多発した。
そのため、交通の確保などから抜水橋(いわゆる普通の橋のこと)に架け替えられてゆきその数は次第に減っている。
(高知県は四万十川に架かる沈下橋を景観の一部としてできるだけ保存しようという方針らしい)

主要地方道徳島吉野線(15号)
まずは石井町と上板町の間に架かる高瀬橋

石井町側

見事に潜っております

さて、対岸の上板町側。
左に鋭角に曲がって下るのが県道15号の続き
高瀬橋は吉野川の最下流にある潜水橋で、
第十堰のすぐ上流、川を一気に渡ることから
けっこう長い。普段でもできるだけ渡りたくない橋です。
本日はご覧の通りです。
川の流れは南側がメインのようでこちら側は
比較的穏やかな流れでした。

続いて宮川内牛島停車場線、一条南潜水橋
川原の道部分で既に冠水状態

ここはまもなく抜水橋・西条大橋(仮称)が完成
2004年春開通予定

こちらも潜っております

普段の状況。全く姿が消えていますねぇ
(2002年5月撮影)
この間に県道237号切幡川島線の大野島橋があるんですが徳島県道路パトロールカー
(黄色いやつ)が停まっていましたのでちょっとご遠慮しました(笑・ご苦労様ですぅ)

県道津田川島線(2号)・千田橋。
先ほど遠慮した大野島橋とともに吉野川の中洲
善入寺島との間に架かる潜水橋です

しばらく田んぼの中を走りまして
「お?もういけるんでないの」と思いきや

だめでした

北側を流れる水は普段はほとんどないのですが
この日はどっぷりと・・・
県道125号、市場学停車場線・香美橋。
すぐ上流に抜水橋の阿波麻植大橋がかかっています
(こちらも125号)
ただ、島への交通手段としてか潜水橋が残されています。
もちろんのこと、ここも通行止め

橋の上部が少し顔を出しています

これを見ると相当水位が上がっていたものと思われ
さて、島の南側も見ていきましょう

125号、島の南側に架かる学島橋

さすがに流量が多いです。がおがお言ってます

県道2号津田川島線・川島橋。
長さはそれほどありませんが普段から水量が
多く水深もありそうでかなーり怖い潜水橋。
風力と太陽光発電(?)のついた電光表示板が
通行止めを表示をしていました

最後に善入寺島あたりの地図を。
山道だとかの通行規制は大雨が収まってくると解除になりますが、潜水橋は雨が上がってもしばらく
通行止めが続きます。上流から次々と流れてくるからですね。掃除もしなくちゃいけませんし。
吉野川の潜水橋群、他の道路(大きな被害がないもの)から1日遅れで通行可能になりました。
注意:
増水時は近寄らないようにしませう。つうか運転の苦手な方は普段も避けた方がいいと思うです。
あたしも運転始めてしばらくは逃げていました。だって怖いもん。今よりも橋の端が低かったし。

撮影日 2003年8月9日


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