セッティングについて 

大体の方向性、持って行き方

 走行直後の全体のタイヤの温度の違い(エア−圧でも可)を見てから作業を行います。(温度は手のひらで確認できます。)
 あまりにも極端な場合を除き、フロントかリアどちらかの変更だけでいけると思います。
タイヤ温度(エア−圧)が正常範囲で均等になればOK
症状 タイヤの状態 対策 方向性
向きが変わらない Fタイヤ温度(圧)が高い Fのトレッドを広げる、エア−圧を下げる F剛性を下げる
        Rのトレッドを狭める、エア−圧を上げる R剛性を上げる
     Fタイヤ温度(圧)が低い Fのトレッドを狭める、エア−圧を上げる F剛性を上げる
        Rのトレッドを広げる、エア−圧を下げる R剛性を下げる
         シ−ト位置を前にする
向きが変わり過ぎる       上記の反対の作業をしてください
食われる 全部高い スタビ、ステ−等での剛性UP。エア−圧を上げる 剛性を上げる
すべる 全部低い スタビ、ステ−等外し剛性DOWN。エア−圧を下げる 剛性を下げる
 雨の場合も大体一緒ですが、僕はエアを高めにして、フロントをフルワイドにし、フロントバンパ-は緩めず、フロア−パネルの後ろ、シ−トの下、センタ−ベアリングを外し、リアトレッドはドライより片側2CM入れるぐらいでOK!!。
 あと、サイドメンバ−は緩めるだけで、フロントスタビは外します。

具体的な対策個所     
 コ−ナ−入り口はフロント、出口はリアの調整で基本的には考えるが、総合的な判断が必要になってきます。下記の事を試しても問題があるならフレ−ム基礎編セッティングについて 2を参考にしてください。
また、乗り方については セッティングの為のドライビング方法
を参考にしてみてください。

全体的な問題

シート位置 ブレ−キングしてリアタイヤがハ−フロックするかで前後を微妙に調整します。
ミッションカートはフロントブレ−キの装着、ホイルスピンが起こりやすい為から、アンダ−が出ない範囲で後ろで寝たシートポジションになります。
雨等は荷重が掛かり易くするため前にしたり、上にしたり立てたりします。
ウェイト ウェイトの位置でバランスを変える事ができます。
車高フロントリア 車高を下げるとアクセル全開で抜けるような進入から割と高速なコーナーで安定感(旋回性)が増します。また、リアの車高を上げることによってリアトレッドを狭めたのと同じ効果がある。
スプリントではブレ−キの効きを良くさせるため雨の時などグリップが足りないときは車高を上げます。
コースレイアウト/路面状況、前後の荷重を少し変化させたいときにセッテイングします。
タイヤ 前後共温間で1.0〜1.1Kgになるよう調整します(冷間0.7Kg〜1.0Kg)。
エア圧が低いほうが安定感は増すが、パワーロスが大きくなります。低すぎるとたわみが出て不安定に・・・
エア圧が高すぎるとタイヤの接地面が少なくなるため、路面からの影響を受けやすくなり、コーナでの跳ね、ブレーキロックしやすくなります。
フレ−ム剛性 フロントスタビ、リアスタビを使い調整。滑って曲がらない時は外し、柔らかくしフレ−ムをしならせる。
パワ−を掛けたとき引っ掛ったり食われる時は装着し固くする。
サイドバンパーボルト バンパーの取り付けボルト(前)を付けているとシャシー剛性は上がり、取ると、剛性が下がり、よれが出てインリフトしやすくなる。
ホイル材質 アルミとマグネシウムがある。マグのほうが剛性が高い。剛性が高いとタイヤが真円を作りやすい。普通はアルミで足りるが、夏場など路面のグリップが高いときはSLでもマグのほうが良い時がある。
フロントとリアで変える時もある。
一般的にマグの方が軽い為、クルマで言う「バネ下重量の軽量化は効果的」なんでオススメです。

フロント周り

フロントトレッド トレッドを広げると、タイヤにインに向く力(走行抵抗)が強くなるが荷重はあまりかかっていない。コ−ナ−の中でグリップする感じになる。
狭くすると逆の事が言える。コ−ナ−初期のグリップが増す。
トーイン/トーアウト トーインにすると直進安定性が良くなります。
トーアウトにセッテイングするとアンダーが強い時や路面状況が悪くコーナー進入時にアンダーが出やすい場合は、効果的。
トーイン、トーアウト共に0〜5mmの範囲で調整。
キャンバー、キャスター角度 キャスターを起こすとリアの巻き込みが大きくなるためにオーバーステア的な挙動を示すようになります。
キャスターを増やす(寝かせる)とリアのグリップが失われるためにアンダーステアを解消できます。
カートを前から見てタイヤの上側を広げる(ポジティブキャンバー)と、フロントの初期反応が良くなり、コーナー進入がクイックになります。
逆に、上側を狭める(ネガティブキャンバー)と、フロントタイヤの初期反応は鈍くなりますが、コーナリングの最中で粘りが増すため安定します。
フロントアッカ−マン アッカーマンがきつくなるとクイックになります。
タイロッド ステアが安定せず引っ掛ったり食われる時は硬いものを使います。
スプリントではあんまり関係無いかも・・・
フロントバンパーボルト シャシーとフロントバンパーを固定しているボルトを緩めるとフロント周りがやわらかくなります。
雨のときに緩めると効果があります。最近のカートは雨でも良くしなるので緩めない人が多い。
フロアパネル交換 フロントまわりの剛性とシャシーの返りのスピードを変えるため、硬さや材質の違う物に変更する。
キングピン フロントのキングピンを硬さの違う物に変更する。硬いものを入れるとフロントの剛性が増す。
フロントホイルハブ 短いとしなりが出て、長いと剛性が増す。
このことから最近ではフロントをスプリントでもハブ仕様にし、剛性を上げる事もある。
基本はグリップが低いとハブ仕様、高いとノ−マルですが、ドライビングスタイルによって好みもある。

リア周り

リアバンパー取り付けボルト このボルトを緩めるとリア周りの剛性が落ちます。
雨の時などカートを柔らかくしたいときにここを緩めることがあります。ただし緩めると脱落する危険性があるので、必ずバンアーとシャシーをタイラップで繋いでおきましょう。
シートステー シートステーを足すことによってシートまわりの剛性をあげることができる。
踏ん張りがよくなり、コーナー脱出の際の蹴りだしがよくなる。一方でリアが突っかかってしまうときもある。
シートステー交換 シートステーを足すだけではなく、設置場所を変えたり、形状や材質が違う物に変更する。
できるだけリアのトラクションのかかりを良くし、その反面突っかかりは出さないようなコンビネーションを探す。
丸いタイプの方が硬く、平らな方が柔らかい。
リアシャフト シャフトを交換することによってリア周りの剛性を変更することができます。
基本的にはグリップが低い場合には硬いシャフトを使い、
グリップが高い場合には柔らかいシャフトに交換します。
センターベアリング コースコンディションが悪くグリップレベルが低い場合、センターベアリングを緩めることによって、グリップを得られる場合があります。
このとき緩めたボルトが外れないように工夫する必要があります。
リアホイルハブ ショートハブ、ロングハブ・スーパーロングハブがある。
短いとしなりが出て、長いと剛性が増す。基本はグリップが低いとロング、高いとショートですが、ドライビングスタイルによって好みもある。
シート交換 シートまわりの剛性とシャシーの返りのスピードを変えるため材質の違うものに変更する。
カーボンケブラーのものなどがある。カーボン繊維の枚数や貼る方向によっても性能差がある。
参考に・・・    
実測比較表 フロントトレッド リアトレッド フロント外周 リア外周
86タイヤ 9.5cm 15.0cm 79.3cm 85.0cm
02タイヤ 10.7cm 15.0cm 80.8cm 86.5cm
つまり、フロントのトレッドが1cm以上広くなり、外周も1cm以上長くなったからグリップは大幅に向上しているので、コ−ナ−リングスピ−ドを上げるようにセッティングする事ができる為、片減りはするが、今まで以上にネガティブキャンバ−にする事が可能に・・・
リアはトレッド自体は変わっていないが、外周が長くなっているプラスフロントのグッリプ増加に伴い、今まで以上に加速重視にする必要がエンジン共に出てくる事になる。
 最近のセッティングのトレンド
今年から02タイヤになりますますタイヤの性能が上がってきています。
このタイヤの性能を出し切るセットが重要となります。
方向として、「コ−ナ−リングスピ−ドを上げて、トルクで立ち上がる。」です。
その方が、エンジンにもタイヤにもフレ−ムにも優しくタイムが出ると思います。