ナラシ運転について

 おそらく皆さん嫌いであろうナラシ運転ですが、単にオ−バ−ホ−ルしてすぐ全開OK!!とはなりません。
せっかく大金払ってOHするのですから、しっかりナラシしてベストな状態にしましょう。

エンジン

1 まず、お店に取りに行ったときに必ず「ナラシは?」「クリアランスは?」と聞き、どのようにするのが一番良いか聞きましょう。聞く人はそのエンジンを組んでくれた人に聞きます。大体KT等で10分X3本でしょう。
できればもらう前にヘッド、ピストン、シリンダ−等がちゃんと組まれてるか見ましょう。緩んでたりしてエンジン壊して店に持っていかなくてはならないように。
2 ガソリンを作るときいつもより若干OILの量をいつもより多く作ります。ナラシの時は燃費が悪いのでガソリン、OIL共に多めに持っていきましょう。
3 低速からナラシをするわけですが、キャブの開度はいつもと同じくらいでOK!
怖い人はLOWを濃く、HIは薄くします。
走り始めて2、3周はユックリ走り、徐々に回転を上げます。
時々、ず−−っと同じアクセル開度で走る人を見ますが、一定の回転数までは全開!で、ブレ−キで回転を落とす事。
後、コ−ナ−の立ち上がりはリアがスライドしても良いので思いっきり全開にして立ち上がりトルクをガンガン掛ける事。(中速も同じ。)
クリアランス、等によっては一気に中速まで同時にします。(いきなり回転を上げると焼き付きますので注意!!
4 一旦、休憩をします。エンジンを一度手で触って熱くない所まで冷ますのが目的ですので、風通りの良い所に置き、プラグ・キャブを外します。
できる人はヘッド・シリンダ−をめくって確認する事をススメます。
5 高速ナラシに入るわけですが、いきなり全開にすると焼きつきを起こします。
ですから数周は様子を見て徐々に回転を上げてください。
ちゃんとHIニ−ドルを確認してから全開にするのですが、めいいっぱい回した後にいきなりアクセルオフすると壊れるので、アクセルを戻す前にチョ−キングします。
それでしばらく走ればナラシ完了です!!
P,S エンジンの種類によっても若干違います。
YZでは2.30分カ−トスタンドの上で10000まで回してから中速、高速とナラシしたりすることもあります。

ブレ−キ
ブレ−キはナラシと言うかパッドを変えたときに焼き入れをする必要があります。
方法は
1.     約10ラップは、ブレーキを軽く使用し、フルブレーキングの40%位の力になるまで少しずつ圧を上げていきます。
2.     次の10ラップは、徐々に踏圧を上げていき、20ラップ目には、フルブレーキングの75%になるくらいにします。
3.     その後、2ラップは、75%程度のブレーキ踏圧で走り、さらにその後の2ラップでハードブレーキを使います。 ブレーキペダルを踏み込み、その後、2秒位離しというのを、ブレーキがとても熱くなりフェードが始まりブレーキ性能が落ちるくらいまで続けます。 さらに次の2ラップは、ブレーキを踏まないで良いくらい、とってもゆっくり走り、ブレーキのクールダウンを行います。 その後、ピットに戻り、ブレーキが完全に冷えきった後、通常の走行を始めて下さい。
注釈:新車又は、新しいブレーキディスクの場合は、1. 2. 3. 全て完全に行って下さい。パットが新しいだけの時は、3. のみ完全に行って下さい。

タイヤの慣らし
新品SLタイヤについて語る時、最初の10ラップは、いつもの倍のペース(コーナーでタイヤが横滑りしない程度)で使用し、その後、一旦、タイヤ温度を冷ませて使用すること