スプリントエンジン系

SLレ−スでは、加工、材質変更、流用等の改造は認められてません!!
セッテイングできるのは下記の通りです。
ジャバラ  ノーマルクラスで唯一変更できるパーツ、
SLクラスの上級者はシビアにセッティングします。
他の全てが決まった後の最後の味付けになる。最後のコンマ数秒を稼ぐ部分。
伸ばすと低速よりに、縮めると高速よりになる。
基本的にはストレ−ト前のコ−ナ−の脱出で、トルクがのるようにセットを出します。スプロケと同じくらい大事。
ギア比と相関関係もある。
キャブレター  ローニードルは全域で、ハイニードルは高速域でガスを供給する。
まず立ちあがりでローを合わしてからハイを合わせるのが一般的なやり方。
濃すぎるとかぶり、薄すぎると息つく。
天候、気圧によっても変化するため、同じコースでもいつも同じというわけではない。
できるだけ、LOWを濃い目の力の出ているところでセットを出してHIは薄くの方が良く回る。HIは一番回転の高くなるストレ−トエンドでチョ−キングを行い、ほんの少し「伸びたかな」と言うところで合わせる。失速したり、変わらない場合はまだ薄くできる。

 ワルボロのキャブは曖昧な上、きっちりLOWを決める事。PRDでは特にLOWニ−ドルを調整できるタイプに変えると走りながら調整できるので良いでしょう。で、中のフィルタ−・ガソリンホ−ス内のゴミはこまめに取り除く事。
キャブレター交換  チューニングではキャブをどれを使うかをまず決めていきます。
その他にも内部をさわってガソリンの出方を調整します。
エキゾーストパイプ比較  これもチューニングのみですが、エキパイの形状を比較することで排気系を煮詰めます。
 高速コースでは抜けの良い短めが良いことが多い。
バルブ交換  リードバルブなら厚さの違うものを、ロータリーバルブなら削ってバルブタイミングを変更する。
 リードバルブを厚いものに変更するとオン・オフがはっきりし、ロータリーバルブを削るとガソリンの流入量が増します。
点火タイミング変更  高速コースではおそめる、低速コースでは早める等によって点火タイミングを変えます。
 エンジンによって、個体差があるのでチェックしてみてください。
オイル銘柄  植物油・鉱物油・混合油・化学合成油があり、硬さも銘柄によって異なる。
オイルの硬さによって混合比も変わってくる。
 皮膜が強いのは植物だが、カ−ボンが多く、化学合成はカ−ボンはほとんど出無く、そこそこ皮膜も強いが、プラグの焼けの判断が難しい。
 両者の良い所をあわせたのが混合油。
プラグ銘柄  NGKやDensoなどから数種類出ている。
 イリジウムプラグなども試してみると面白いだろう。プラグというのは、電極部分が非常に繊細なので管理に注意、そして、消耗し電極が痩せたものは使わない。ケチると痛い目にあう。
 NGKのレ−シングプラグがイロイロ出ていて、なかなか良い。イリジウムは高いし、モチが・・・。
ガソリン  一頃のF1ブームのときはどのメーカーもパワーを売りにしていたハイオクを出していたが、最近はエコガソリンブームになり、パワ−が出にくくなった。
 エネオスが一番オクタン価が高いらしい・・・。
ガソリン・オイル混合比  単純にガソリンを多くしても速くはならない。オイルには密閉剤としての役割もある。
 あまり極端なことはすべきではないが、16:1を14:1(チュ−ニングエンジン)にするぐらいなら問題ない。

チェック項目は

ダイヤフラム  キャブの穴のあいている方のフタを開けると黒いゴムに金属の円盤が付いてるのがダイヤフラム。
これがガソリンで伸びきっていると交換時期。
燃料フィルター  ガソリンホース、キャブのダイヤフラムの反対のフタの中にあるフィルターの掃除・交換
排気漏れ チャンバー、エキパイからの排気漏れチェック
圧縮漏れ シリンダーヘッドからの圧縮漏れ、ピストンリングのへたりをチェック
クランクシャフト 外からクランクシャフトを動かしてガタがあればOH
ちなみに、PRDは新品でもあったりします。
ドライブスプロケ 尖っていたら交換、ちゃんと止まっているかも
電気系  プラグを外してエンジンを回し火花の強さを確認。
プラグはレース時は新品を。プラグを外してエンジンを回し火花の強さを確認。
 各配線に折れている所が無いか、プラグキャップは大丈夫か、プラグはレース時は新品を。
ノイズボックス  ゴミは溜まっていないか、正しく装着されているか。
また、アクセル全開時にキャブのバタフライも全開になっているか
ピストン  クリアランスはもちろんだが、ピストンピンを止めているサークリップはちゃんとついているか
キャブとの接続 きっちり取り付けされているか、ガスケットは入っているか。