キャブセッティングの目安
サーキットで、よく走行毎にキャブレターセッティングの確認/変更作業をしている光景を見かけますが、具体的には、何を確認しているのでしょうか?また、何を基準にセッティングが適正だと判断しているのでしょうか?
実際にキャブのセッティングを行う場合、セッテイングパーツが必要となります。
主にセッティングの目安とするものに、
1)メモリ付きタコメータ等からの最高回転数記録(走行中の目視でも可)、
2)ピストンヘッド・プラグの焼け等の目視、
3)加速感やぼこ付きなどの運転フィーリング等があげられます。
1 |
4・5・6速ギアでエンジンが12000rpm以上、力強くスムーズに回ることを確認します。もし、12000rpm以上回らない場合は、ガスを薄くしてエンジンが高回転で回るように調整します。このとき、MJの番数を下げる場合は、必ず1ランクづつ下げて走行しながら状態を確認するようにします。一度に数ランクMJを下げると最高回転数付近のガスの量が極端に変化するため、最悪、エンジン焼け付き等のトラブルを発生させることになります。 |
2 |
使用オイルや混合比によって変わりますが、継続的に記録を取っていくことによって、ピストンやプラグの焼け方でエンジンの状態を経験的に判断することが可能となります。また、目視によって、デトネーション(早期着火による異常燃焼によりピストン頂部やシリンダーヘッドが高温により溶解する現象)が発生していないことを確認します。例えエンジンの調子が良くてもデトネーションがひどいようであれば、進行がすすみエンジンがこわれることを防止するため、セッティングを濃くする必要がでてきます。 |
3 |
運転フィーリングは馴れないと判断が難しいですが、全閉から全開までの各スロットル開度における加速フィーリングや、アクセルパーシャル時のボコツキ感やハンチングがでていないことを確認します。運転の仕方等の個人によってフィーリングは変わりますので、特に運転がしにくくなければOKということになります。 |