ジャンケン隊って?


 毎回ゲストを招き、ゲストおすすめのお店で食事をしながらゲストへのインタビューやお店の紹介を行い、最後に参加者全員でジャンケンをして負けた者がお勘定の全額を支払うという、この顛末をレポートするマンガです。
 最初の「おごってジャンケン隊」は、いろいろな分野の有名人を毎回ゲストに招く形で、週刊ビッグコミックスピリッツに1997年11月から途中先生自身の産休のため一時中断があるものの2002年4月まで連載され、既にコミックス全5集が発刊されています。
 おごってジャンケン隊の連載が終了して、しばらくしてから復活した「社長DEジャンケン隊」は、担当編集者の異動に合わせる形でビッグコミックスペリオールに舞台を移し、招くゲストも企業等の社長に限定する形に変えて、2004年2月から2006年1月までの2年間連載されました。これも既にコミックス全2集が発刊されています。

 この「おごってジャンケン隊」「社長DEジャンケン隊」の本来の目的・内容は、作者の目で見たゲストのその人となりを紹介するマンガなんだと、私は当初そう思っていたんですが、おごってジャンケン隊の単行本等には、「領収書不可の自腹お食事コミック」とありました。
 こと支払いに関してだけ言えば、招かれたゲストもただの一参加者となり、ジャンケンに負ければ、たとえゲストであっても全額自腹切らされます(笑)。

 そこまでやるなんてちょっとウソっぽいという方もいそうですけど、恐ろしいことにやらせは全くナシのガチンコ勝負なんです。私も1回だけ後述するトークライブに参加して、敗者が領収書なしで自腹切らされたところをこの目で見ておりますので、テレビのバラエティ番組などによくある「やらせ」はない、と断言します。ジャンケンに勝てばタダメシ天国、負ければ参加者全員分の自腹地獄。負けたときの領収書はタブー。仮に領収書が発行されても、担当の八巻さんに処分(没収・廃棄・焼却・読者プレゼント(笑)など)されているのです。
 実際に一度、八巻さんの机の引出に眠る数枚の領収書を見せていただいたこともありました(後述のオフ会の時、です)。数年前のことではありますが、その頃から既に、ああ、本当に自腹なんだと知り、妙に感動したのを覚えております。



主な登場人物

作者:現代洋子先生
 作者の現代洋子先生は、スピリッツ連載当初は独身でしたが、98年11月にご結婚され(いとしの旦那様モバぞう氏との馴れ初めは「ともだちなんにんなくすかな♪」{集英社・ヤングユーコミックスワイド版}を読まれたし!)、現在は二人の娘さんのいる「働くお母さん」なのです。

 皆さんご存じですか? 現代センセは何を隠そう日本で、いえ、世界で唯一の「ジャンケン漫画家」です!
 編集者と一緒にマンガ描くために取材するわけなんですからメシ代なんてものは当然に出版社(ジャンケン隊なら小学館)が出してくれるんです。それをわざわざ自腹かけてジャンケンしようなんていう酔狂な漫画家は世界中どこ探したって他にいやしません。ナンバーワンよりオンリーワンっていうじゃないっすか。・・・え、褒めてない? そんなこたぁありやせん、現代先生にはちゃんと基礎になるものがきっちりあるからこそ今があるんです。基礎とは何かって? そりゃあ十数にも及ぶ絶版単行本発刊の記録を持つ正真正銘の「少女漫画家」だったという紛れもない事実です!
・・・やべ! 「だった」なんて過去形にしちゃマズかったか?(笑)
(余談)実はご自身「ジャンケン漫画家」であることを否定しておりません( ̄ー ̄)
   (おごって第2集P81参照)

 少女漫画家として出発されたころは純文学系(漫画のジャンル分けがよくわからないのですが)の少女漫画を描かれていたんですが、いつの間にか?「ともだちなんにんなくすかな」「おごってジャンケン隊」のような体当たり系エッセイ漫画?を描かれるようになり、以後その路線にすっかりハマっていらっしゃいます。テーマを決めて先生ご自身と担当編集者で取材をして、その体験なりをマンガにする、その手法でもって、是非ともストーリーマンガの復活を期待するところです。
 おごって第3集第54回では、サイバラセンセをゲストに呼んだ時に“体当たり系エッセイマンガ家として…”というマンガ評論の本の記述見て「一緒にすんじゃねーよっ」と怒られてますし(笑)第3回トークライブにサイバラセンセがゲストで来られた時にも「…現代さんのはぬるくてぬるくて腹が立つんです」なんて言われてます。また一条ゆかり御大もゲストの関係者として自腹額つり上げに突然乱入(社長第1集P97)してきたりとまあ、こういった大御所漫画家に結構好かれて?かわいがられて?いらっしゃるようです。

 ちなみに、おごってジャンケン隊連載中の現代センセは取材の度、現金を封筒に10万円ほど入れて勝負に挑んでいらしたそうです。私が参加した第3回のトークライブでもセンセが持参された現金は確か10万円でした。
 結果一覧をご覧いただくとおわかりいただけると思いますが、おごって連載当初の現代センセはとにかく負けてました。回が進む毎にだんだん負けなくなりましたが、でもやはり全額自腹は1回負けただけでも相当応えますよねえ。

※現代センセのプロフィール等は公式HP「現代洋子の基礎知識」をご覧いただくのが一番かと思います。


担当:八巻和弘 氏(小学館熱血マンガ編集者)
 担当の八巻さんは連載当初、「アナコンダ」だの「テレクラ好き」だの「背中にはうずまきがある」だの、むちゃくちゃに描かれていましたが、実は全部本当です

・・・うそです。八巻さん怒らないでね(笑)

 八巻和弘といえば知る人ぞ知る、“熱血漫画バカ”(悪い意味ではありません)な有名編集者です。小学館のスピリッツ編集部のあと現在はスペリオールの副編集長を務めていらっしゃいます。
 八巻さんには、ジャンケン隊フォーラム[※]のオフ会で初めてお会いして以来、私のホームページ運営その他に関していろいろとお助けをいただきました。こんな一読者のために・・・うるうる。。。
 おごってジャンケン隊の時は「なかなか負けない」キャラでしたが、社長編ではなぜか「高額自腹に限ってよく負ける」ようになりました。トークライブの時にそのことを八巻さんご本人に質問しましたら「社長って嫌いなんでしょうね」・・・よりによって嫌いなタイプの人におごっちゃってるワケですね(笑)

※ ジャンケン隊フォーラムとは、以前スピネット内にあった掲示板のことです。私がHPを立ち上げるきっかけとなった処でもあります。



ジャンケン隊あれこれ

1 単行本の表紙
 ご存じの方も多いのですが、ジャンケン隊の単行本を買った時の楽しみ方の一つとして「カバーを外す」というのがあります。言われなければ誰も見ないようなところで読者を楽しませ驚かせようという担当編集者八巻さんの漫画本作りに対するこだわりが垣間見えます。
 おごって第1集「著者近影・17歳」(第4集第87回藤原竜也クンの扉でネタになってます)
 おごって第2集「著者近影・19歳」
 おごって第3集「八巻人形をつるすモバぞうさん」
 おごって第4集・第5集「領収書(参加者のサイン入り)」
 社長DE第1集「現代洋子・シャラポワ時代」
 社長DE第2集「ボンジュール現ちゃん、万博現ちゃん」


2 5ページ目の決めゴマ
 ジャンケン隊は基本的に6ページで構成されますが、ゲストの真剣な表情のアップと決め台詞のコマが通常5ページ目の真ん中あたりに配置されます。もっと前に配置されてたり、なかったりする場合もありますが。中にはこの「決めゴマ」の存在を理解していて、それをネタにしてくる方もいます。 例:鶴瓶師匠(おごって3-P133)、中村うさぎサン(おごって5-P66)、デフスターレコーズ藤原社長(社長1-P123)など。
 やはりこの「決めゴマ」は、現代センセがその時会った、取材したゲストを一コマで表現するとこうなるよ、というものではないかなーと思ってます。


3 ジャンケン隊ライブ
 ジャンケン隊の通常のスタイルは、ゲストのおすすめのお店で食事をしながらいろいろとお話をしていくという形ですが、中にはラジオに出演したり、時にはテレビドラマに出演したり、なんてパターンもあったりしました。
 そして私のような一般の読者が参加できる形(というより読者を巻き込んで)のライブ形式で行われることがありました。これがジャンケン隊ライブです。
 ジャンケン隊ライブはおごってのとき2回、社長編で1回、いずれも新宿のロフトプラスワンで行われました。最初の2回は行ってないんですが、社長編になってからの第3回トークライブには参加することができました。
 おごって連載中、一度でいいから行ってみたいと思っていたジャンケン隊ライブ。第3回のライブはおごってジャンケン隊の時にも計画されていたのですが、現代センセの産休などもあって結局実現されず。しばらくの空白のあと舞台をスペリオールに移して再開した社長編のジャンケン隊でやっと第3回のライブが開催されると知った日は嬉しかったですね。チケットも開催を知ってからすぐに買いに行ったり(笑)
 私がやっと参加することのできた第3回ジャンケン隊トークライブの報告はこちらです


4 ジャンケン隊グッズ
 古くはノコノコ人形にテレカ、Tシャツに高級?ぬいぐるみなど。持ってますよ〜、私。ぬいぐるみなんて2体そろって16,500円!もしました(税別)。
 なんでそんなもん買ったのかって? そりはね、ジャンケン隊のHPを運営する者は、買わないと呪いが!! ・・・嘘です、はい。気がついた時にはキャラデパ(小学館のキャラクター通販雑誌)買って注文しちゃってました(笑)。1999年6月頃、だったかな。(現在は販売されておりません)
 社長編になってからはゲストにも来られた海洋堂が、社長編単行本発売記念プレゼント用にジャンケン隊フィギュア(ボトルキャップ)を制作されています。私も応募しましてゲットすることができました。フィギュアの制作ではその個数・予算・納期について相当ムチャなものだったようで、社長編第1集巻末の「カイシャ☆ホーモン」にそのへんの事情が明かされています。

 結局いったい何体売れたのか、高級?ぬいぐるみ
よい子のみなさんは人形をいじめたりしないでね

 ノコノコ


 Tシャツ


 社長編ボトルキャップフィギュア




最後に管理人のひとこと
 ジャンケン隊は私にとって、漫画として楽しませていただいただけでなく、いろいろと重要な意味を持っていたということを、今更ながら痛感しています。
 スピネットのジャンケン隊フォーラムへの参加をきっかけに、オフ会に参加したり、ホームページを開いたり。
 特にこの「ジャンケン隊ドットコム」の運営では、勉強させてもらったことがたくさんありました。

 とても思い出深いこの「ジャンケン隊」を、いつまでも大切にしたいと思っています。

管理人マッケ


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